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手元のウィーン金貨に「シリング」と刻まれていて、ユーロのものと何が違うのか気になっていませんか。
結論から言うと、シリング表記は古い時期の額面で、ユーロ表記のものと入っている金の量は同じです。日本で売る時は、額面ではなく金の重さで評価されます。
この記事では、シリングとユーロの額面の対応と、古いウィーン金貨を売る時の考え方を紹介します。
親の遺品のウィーン金貨に「500」と「シリング」の文字がありました。ユーロのものより古いから、価値が高いんでしょうか?
500シリングなら1/4オンスですね。古い表記ですが、金の量はユーロ表記の1/4オンスと同じなんです。
シリングとユーロ、額面の対応は?
ウィーン金貨ハーモニーは、オーストリアがユーロを導入する前はシリングの額面で発行されていました。今はユーロの額面です。
サイズごとの対応は次のとおりです。
| サイズ | シリングの額面 | ユーロの額面 | 純金量(造幣局) |
|---|---|---|---|
| 1オンス | 2000シリング | 100ユーロ | 31.10g |
| 1/2オンス | 1000シリング | 50ユーロ | 15.55g |
| 1/4オンス | 500シリング | 25ユーロ | 7.78g |
| 1/10オンス | 200シリング | 10ユーロ | 3.11g |
| 1/25オンス | なし | 4ユーロ | 1.24g |
ユーロの額面と純金量はオーストリア造幣局の公式ページの表記です。シリングの額面は貨幣カタログやオーストリアの地金販売店の情報で、造幣局の公式ページでは確認できませんでした。
- 金貨の表面に刻まれた額面の数字と単位で、サイズが分かる
- 「200シリング」は1/10オンス、「10ユーロ」も1/10オンス
- 1/25オンス(4ユーロ)には、シリング表記のものは無い
『うちのはシリングだから、別の種類の金貨なのでは』と思うかもしれません。ですが、同じウィーン金貨ハーモニーで、作られた時期によって刻まれた通貨の単位が違うだけなんです。

シリング表記だと価値は変わる?
ここが一番気になるところですよね。
おたからやのウィーン金貨ページのFAQには、次のように書かれています。
古いものは『シリング』、新しいものは『ユーロ』と刻印されていますが、含まれる金の重量は同じですので、どちらも高価査定の対象となります。
出典:おたからや公式 ウィーン金貨ページ
地金型のウィーン金貨は、その日の金の価格と純金の重さで値段の土台が決まります。額面の単位がシリングでもユーロでも、同じサイズなら目安の考え方は変わりません。
額面100ユーロでも、価値はずっと高い
オーストリア造幣局は、ウィーン金貨は法定通貨で額面は100ユーロから4ユーロだが、素材の価値は額面をはるかに上回る、という趣旨の説明をしています。
例えば田中貴金属の1オンスの買取価格は、2026年10月20日17:00公表で692,758円でした。刻まれた「100ユーロ」とは比べものにならない金額ですよね。
シリングはもう通貨として使えない
シリング額面の金貨は、オーストリアでも通貨としては使えなくなっています(貨幣カタログNumistaの情報)。
ただ、これは「お金として使えない」というだけで、金としての価値がなくなるわけではありません。日本では額面ではなく金の重さで評価されるので、心配しなくて大丈夫です。
価格表がユーロ表記だけの時は
店の価格表には、額面がユーロだけで書かれていることがあります。例えば大黒屋の外国金貨の表では、ウィーン金貨が「100ユーロ 1oz」「25ユーロ 1/4oz」のように並んでいます。
シリング表記の金貨を持っている時は、上の対応表でサイズに置き換えて、同じサイズの行を見てください。2000シリングなら「100ユーロ 1oz」の行、200シリングなら「10ユーロ 1/10oz」の行です。
よくある相談:額面で両替できる?額面で評価される?
知恵袋などでよく見かける相談を3つ取り上げます。
外国の金貨は、額面のお金として使える?
『100ユーロと書いてあるなら、銀行で両替できるのでは』と考える方もいます。
仮に額面のとおりに扱われたとしたら、金の価値よりずっと低い金額にしかなりません。
金貨として売れる店で、金の重さを基準に見てもらうほうが自然です。くわしくは外国金貨は銀行で両替できる?で紹介しています。
相続の時は額面で評価されるの?
相続税法第22条では、相続した財産は「取得の時における時価」で評価するとされています。
金貨の評価のしかたを個別に書いた国税庁の記述は見当たりませんでしたが、少なくとも額面がそのまま評価になると考えるのは早計です。くわしくは税務署か税理士に相談してみてください。
シリングとユーロが混ざっていても、一緒に売れる?
売れます。サイズごとに枚数を数えて、「1オンスがシリング2枚・ユーロ1枚」のように伝えると、店も金額を出しやすくなります。
シリングのほうが古いから、きれいに磨いてから持って行こうと思っていました。
磨くのはやめておきましょう。おたからやも、無理に磨いて傷を増やす前にそのまま見せてほしいと案内していますよ。
20オンス・1000オンス・ヘキサゴンとは?
ウィーン金貨を調べていると、5サイズ以外の呼び名を見かけることがあります。
| 呼び名 | 分かっていること | 情報の出所 |
|---|---|---|
| 20オンス | 2009年、発行20周年の記念に約622gの金貨が限定発行された。額面2,000ユーロ・6,027枚 | オーストリアの通信社pressetextの報道 |
| 1000オンス | 2004年、発行15周年の記念に純金約31.1kg・額面100,000ユーロの金貨が15枚作られた。通称「ビッグ・フィル」 | ドイツの金価格情報サイトgold.de(造幣局の公式ページでは未確認) |
| ヘキサゴン | 公式の情報は見つからなかった | なし |
20オンスや1000オンスは記念の特別な発行で、一般に流通している地金型の5サイズとは別物です。
『ウィーン金貨 ヘキサゴン』という呼び名については、公式の情報が見当たりませんでした。手元にそう呼ばれる品がある時は、名前で判断せず、そのまま店で確かめてもらうのがいちばんです。
直径や重さが表のどれにも当てはまらない時は、ウィーン金貨ハーモニー以外の品かもしれません。刻印から銘柄を調べる方法は外国金貨の種類の見分け方で紹介しています。
シリング表記の金貨を売る時の流れ
古い表記の金貨でも、売り方はユーロのものと同じです。
- 刻まれた額面の数字と単位を読み、上の表でサイズを確かめる
- 定規で直径を測って、サイズが合っているか確かめる
- その日の金の買取価格と純金量から、目安を出しておく
- シリングとユーロを分けずに、サイズごとの枚数を店に伝える
- 本人確認書類を持って、提示額に納得できたら売る
- シリング表記でもユーロ表記と同じ買取価格か
- ケースや書類が無くても売れるか
- 何時の金価格で計算した金額か
おたからやは店頭・出張・無料査定フェア・フォーム・LINE査定に対応していて、査定料・鑑定料は無料と公式に書いています。古いシリング表記の金貨も、一度見てもらうと今の金額が分かりますよ。
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手元の金貨の査定額を確かめる
ウィーン金貨・クルーガーランド・カンガルー・イーグルなどの外国金貨は、ケースから出したものや傷があるものも査定してもらえます。店頭のほか出張査定やLINE査定も選べるので、当日の金額を聞いてから売るかどうか決めましょう。
査定料無料公式サイトで査定方法を確認する買取価格は日々変わります。最新の価格・条件は公式サイトで確認してください。
ウィーン金貨の品位やサイズの基本はウィーン金貨ハーモニーとは、売る時の計算はウィーン金貨ハーモニーの買取、全体の流れは地金型金貨の買取ガイドで紹介しています。

よくある質問
ウィーン金貨の200シリングと10ユーロは同じものですか?
どちらも1/10オンスのウィーン金貨で、入っている金の量は同じです。作られた時期によって、刻まれた通貨の単位が違います。
ウィーン金貨の100ユーロは、何オンスですか?
100ユーロは1オンス(純金31.10g・直径37mm)です(オーストリア造幣局の表記)。
2000シリングのウィーン金貨は、いくらくらいになりますか?
2000シリングは1オンスなので、1オンスの価格表を見ます。田中貴金属の1オンスの買取価格は、2026年10月20日17:00公表で692,758円でした。毎日変わるので、売る日の価格を確かめてください。
500シリングのウィーン金貨は、何オンスですか?
1/4オンスです。ユーロ表記では25ユーロにあたります。
まとめ
- シリング表記は古い時期の額面で、今はユーロの額面になっている
- 2000・1000・500・200シリングが、それぞれ1オンス・1/2・1/4・1/10オンス
- シリングでもユーロでも、同じサイズなら金の量は同じ
- 20オンスや1000オンスは記念の特別な発行で、ヘキサゴンは公式情報が見当たらない







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