当サイトの記事は、各国の造幣局・国税庁など公的機関の情報、田中貴金属工業などの公表価格、各買取店の公式情報、Yahoo!知恵袋などの公開された声をもとに編集部が独自に執筆しています。金価格・買取価格は記事執筆日時点の参考値で、日々変わります。
金の価格が上がっていると聞いて、手元の金貨を今売るべきか迷っている方も多いはずです。
買った時より値上がりしているみたいです。今が金貨の売り時なんでしょうか?
この先上がるか下がるかは、誰にも分からないんです。だからこそ「自分がいつお金を使いたいか」から考えると、迷いにくくなりますよ。
結論から言うと、金貨の売り時は相場の予想ではなく、自分の事情と、売る日の公表価格の確かめ方で決めるのがおすすめです。
この記事では、売り時を決めるための考え方と、1日の値動きがどれくらいの金額になるかを紹介します。
金貨の売り時を「相場の予想」で決めない理由
金の価格は毎日動きます。ニュースで高いと聞いても、明日どうなるかは分かりません。
売り時は「いくらで売れるか」より「いつ・何のためにお金が要るか」で決めましょう。
そのうえで、売る日の公表価格を自分で確かめれば、納得して売れます。
『もう少し待てばもっと上がるかも』と思う気持ちは自然です。ただ、待っている間に下がることもあります。
この記事でも、上がる・下がるの予想はしません。代わりに、自分で決めるための材料をお伝えします。
1日でどれくらい動く?ウィーン金貨ハーモニーで計算
売り時が気になるのは、日によって受取額が変わるからですよね。
田中貴金属が2026年10月20日17:00に公表した金の店頭買取価格は22,773円/g(税込)で、前日比は-358円でした。
この358円の動きが、金貨1枚だとどれくらいになるか計算してみます。
| ウィーン金貨ハーモニー | 純金量 | 1gあたり358円動いた時の差(計算) |
|---|---|---|
| 1オンス | 31.1035g | 約11,135円 |
| 1/2オンス | 15.5517g | 約5,568円 |
| 1/4オンス | 7.7758g | 約2,784円 |
| 1/10オンス | 3.1103g | 約1,113円 |
1オンス金貨なら、1日で1万円以上動くこともあるんです。
田中貴金属は、前日比を「土日・祝日を除く前営業日の9:30の価格と比較して算出」と説明しています。いつの価格と比べた数字なのかも、あわせて見ておきましょう。

同じ日でも、店と時刻で数字が違う
もう一つ大事なのが、公表時刻です。
2026年10月20日のウィーン金貨1オンスの買取価格は、田中貴金属(17:00公表)が692,758円、三菱マテリアル(10:00更新)が699,735円でした。
社ごとに時刻が違うので、どちらが高いとは言えません。比べる時は、日付と時刻をそろえて見てみてください。
今日の価格の調べ方は今日の金貨の買取価格を調べる方法、過去の動きの見方はウィーン金貨・カンガルー金貨の価格推移で紹介しています。
よくある相談:値上がりした今、売っても大丈夫?
知恵袋でよく見かける、売り時についての相談を3つ取り上げます。
「購入当時より値上がりした。今売るべき?」
値上がりしているなら、売れば利益が出る可能性があります。
ただ、利益が出ると税金の話が出てきます。金貨を売った利益は、国税庁の説明では原則として譲渡所得です。
税金がかかるなら、売る時期で何か変わるんですか?
持っていた期間が5年を超えるかどうかで、計算のしかたが変わりますよ。購入日が分かる書類を探してみてください。
「金の価格が上がっているが、今売って大丈夫?」
『今が一番高いのでは』という不安ですよね。
結論から言うと、それは誰にも分かりません。上がり続けるとも、下がるとも言えないんです。
不安なら、一度に全部売らず、分けて売る方法もあります(後で説明します)。
「もらったウィーン金貨1/10オンス。もう売ってもいい?」
もらった金貨は、使い道が決まっているなら売ってかまいません。
1/10オンスの場合、上の表のとおり1日の動きは1,000円ほどです。日々の値動きを追うより、手間をかけずに納得できる店で売る方が気が楽かもしれません。
自分の事情から売り時を決める
ここからは、売り時を決めるための材料を見ていきます。
- お金が要る時期と金額が決まっている
- 購入日(持っていた期間)が分かる
- 今年すでに金などを売って利益が出ている
- 一度に売るか、分けて売るか考えた
- 売る日の公表価格を確かめる方法を決めた
税金の年を意識する
国税庁のタックスアンサーNo.3161によると、金地金などを売った利益は、所有期間が5年以内か5年超かで扱いが変わります。
| 所有期間 | 課税される譲渡所得の考え方 |
|---|---|
| 5年以内 | 譲渡益の合計から特別控除50万円を引いた額 |
| 5年超 | 特別控除50万円を引いたあと、さらに2分の1にした額 |
特別控除の50万円は、その年の譲渡益の合計に対する枠です。そのため、同じ年にまとめて売るか、年を分けて売るかで、計算が変わることがあります。
個別の判断は、税務署や税理士に確かめてください。くわしくは金貨を売ると税金はかかる?をご覧ください。
分けて売るという選び方
『全部売って後悔したくない』なら、何回かに分けて売る方法もあります。
例えば3枚あるなら、1枚ずつ時期をずらして売れば、ある日の値段だけで決めずに済みます。
まとめて売る時の計算や注意点は、金貨を何枚もまとめて売るで紹介しています。
場面ごとの考え方
売り時の決め方は、置かれている状況で変わります。よくある場面を表にしてみました。
| 場面 | 考え方の例 |
|---|---|
| 近いうちに大きな出費がある | 出費の時期から逆算して、何枚売れば足りるかを先に決める |
| 相続や遺品で受け取った | まず銘柄と枚数を確かめ、家族と分け方を話してから決める |
| 値上がりのニュースが気になる | 全部ではなく一部だけ売り、残りは様子を見る |
| 保管場所に困っている | 手元に置いておく手間と、売って現金にする手間を比べる |
| 特に使い道はない | 急いで決めず、家族に残すかどうかも含めて考える |
『どれにも当てはまらない』という方は、お金が要る時期が決まってから考えても遅くはありません。
金貨には「この日までに売る」という期限があるわけではないので、急がなくて大丈夫なんです。
例えば、こんなふうに家族と話しておくと決めやすくなります。
「来年の春に出費があるから、それまでに1枚だけ売っておこうか」
相続した金貨の扱いは、相続した外国金貨の扱いで説明しています。
売ると決めた日の手順
売ると決めたら、当日は次の順で進めてみてください。
- 朝、地金商の公表価格と公表時刻を確かめる
- 手元の金貨の銘柄とサイズを確かめる
- 純金量×公表価格で、目安を出しておく
- 店で見積もりをもらう
- 目安と見比べて、納得できたら売る
金の価格は日中にも動くので、提示額は査定した時点のものです。
納得できない時は、その場で決めずに持ち帰ってもかまいません。買取大吉は、金額に納得いかなければ持ち帰ってもよいと公式FAQで答えています。
売り時が決まったら、あとは実物を見てもらいましょう。
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手元の金貨の査定額を確かめる
ウィーン金貨・クルーガーランド・カンガルー・イーグルなどの外国金貨は、ケースから出したものや傷があるものも査定してもらえます。店頭のほか出張査定やLINE査定も選べるので、当日の金額を聞いてから売るかどうか決めましょう。
査定料無料公式サイトで査定方法を確認する買取価格は日々変わります。最新の価格・条件は公式サイトで確認してください。
売る店の選び方は、地金型金貨の買取ガイドにまとめています。迷っている段階なら、金貨は売るべき?持ち続けるべき?も参考にしてみてください。

よくある質問
ウィーン金貨ハーモニーの売り時はいつですか?
相場の予想では決められません。お金が要る時期と税金の年を考え、売る日の公表価格を確かめて決めるのがおすすめです。
金の価格は1日にどれくらい動きますか?
田中貴金属の2026年10月20日17:00公表分では、金の店頭買取価格の前日比が-358円/gでした。1オンス金貨なら約11,135円の差です(計算)。
何時に売るのがよいですか?
地金商は公表時刻を書いて価格を出しています。どの時刻の価格で見積もりをしたかを、店に聞いてみてください。
5年たってから売った方がよいですか?
国税庁の説明では、5年を超えると特別控除のあとに2分の1にした額が課税対象になります。ただ、売る時期は税金だけで決めず、自分の事情と合わせて考えましょう。
まとめ
- 金貨の売り時は、相場の予想ではなく自分の事情で決める
- 1オンス金貨は、1gあたり358円の動きで約11,135円変わる(計算)
- 同じ日でも、店と公表時刻で価格は違う
- 所有期間が5年を超えるかどうかで、税金の計算が変わる
- 迷うなら、分けて売る方法もある







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