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ウィーン金貨を手にしたものの、何金なのか、どれくらいの重さなのか、意外と知らないままという方も多いはずです。
結論から言うと、ウィーン金貨ハーモニーはオーストリア造幣局が発行する純度999.9の純金の金貨で、サイズは5種類あります。
この記事では、品位・サイズ・額面といった基本を公式の情報で確かめ、手元の1枚が何なのかを自分で判断できるようにします。
家にウィーン金貨があるんですが、そもそもどんな金貨なのかよく分かっていません。
大丈夫ですよ。純度・サイズ・額面の3つを押さえれば、だいたいのことは分かります。
ウィーン金貨ハーモニーってどんな金貨?
オーストリア・ウィーン金貨とも呼ばれるウィーン金貨ハーモニーは、オーストリアの造幣局(Münze Österreich)が発行している金貨です。
正式な名前は「Wiener Philharmoniker(ウィーナー・フィルハーモニカー)」で、日本ではウィーン・フィルハーモニー金貨やウィーンフィル金貨とも呼ばれています。
- 発行元はオーストリア造幣局
- 品位は999.9の純金(いわゆる24金)
- サイズは1オンス・1/2・1/4・1/10・1/25オンスの5種類
- 額面は100ユーロから4ユーロまでの法定通貨
造幣局の公式ページによると、金のウィーン金貨が初めて売り出されたのは1989年10月10日です。
同じページでは、2023年末までに1オンス貨が世界で約1,380万枚販売されたとも書かれています。これは販売枚数で、年ごとの発行枚数ではない点だけ気をつけてください。
『記念金貨みたいに、珍しいものなのかな』と思うかもしれませんね。
実はウィーン金貨は、金の重さで値段が決まる「地金型金貨」の代表格なんです。記念金貨との違いは地金型金貨とは?記念金貨との違いで紹介しています。
「地金型」だと何が違うの?
地金型金貨は、金そのものの重さを基準に売り買いされる金貨です。おたからやのFAQでも、地金型金貨は「当日の金相場を主軸」に、記念金貨のような収集型金貨は「発行枚数や希少性によるプレミアムを上乗せして」査定すると説明されています。
ウィーン金貨はこの地金型なので、年号や発行枚数より、まず金の重さを見ればおおよその価値が分かるんです。
| 種類 | 値段の土台 | 例 |
|---|---|---|
| 地金型金貨 | その日の金の価格 × 金の重さ | ウィーン金貨ハーモニーなど |
| 収集型金貨(記念金貨) | 金の価値に、発行枚数や希少性が上乗せされる | 日本の記念金貨など |
見た目の特徴
造幣局は、光沢のある面を生かした細かなデザインと、ギザのついた縁(ふち)を特徴に挙げています。
銘柄やサイズを確かめる時は、刻まれた額面の単位(ユーロかシリングか)と直径を見るのが手がかりになります。
ウィーン金貨の純度は?何金なのか
ウィーン金貨の純度は999.9、つまり99.99%の純金です。
『金の色をしているから、全部金なんだよね?』と思いがちですが、金貨の中には金の割合が9割ほどのものもあります。ウィーン金貨はそのなかでも、ほぼ混じりけのない金で作られているタイプなんです。
田中貴金属の商品ページでも「品位 99.99%の純金製」と紹介されています。
同じ金貨でも、22金のものがあると聞きました。ウィーン金貨はどっちですか?
ウィーン金貨は24金のほうです。99.99%が金なので、ほぼ全部が純金だと思ってください。
外国の地金型金貨には、22金(916.7)で作られたものもあります。クルーガーランドやアメリカンイーグルがその例です。
22金の1オンス金貨は総重量が約33.9gと重めですが、中に入っている純金は24金の1オンスと同じ約31.1gです。
| 項目 | ウィーン金貨(24金) | 22金の1オンス金貨の例 |
|---|---|---|
| 品位 | 999.9 | 916.7 |
| 1オンス貨の総重量 | 31.1035g(田中貴金属の表記) | 約33.93g |
| 中の純金量 | 約31.1g | 約31.1g |
つまり純度が違っても、1オンス金貨なら入っている金の量はほぼ同じなんです。くわしくは22金の金貨と24金の金貨の違いを見てみてください。

赤っぽい変色が出ていたら
長くしまっておいた金貨に、うっすら赤っぽい膜のような変色が出ることがあります。おたからやの公式ページでは、これは「金自体の純度を損なうものではございません」と説明されています。
『純金なのに錆びたの?』と驚くかもしれませんが、慌てて落とそうとしなくて大丈夫です。
純金ならではの注意点
純金はとてもやわらかい金属です。おたからやの公式ページでも「純金(K24)特有の性質上、どうしても細かな当たり傷や凹みがつきやすい」と書かれています。
指でじかに触ったり、ほかの硬貨と一緒に入れたりすると、小さな傷がつきやすいので気をつけましょう。
- 購入時のケースやカプセルから出さないでおく
- 何枚かある時は、1枚ずつ分けて保管する
- 触る時は、縁を持つようにする
- 汚れが気になっても、洗ったり磨いたりしない
金のほかにプラチナのウィーンもある
実は「ウィーン」の名前がつくコインは金だけではありません。田中貴金属は、金のウィーン金貨ハーモニーのほかに、プラチナのウィーンコインの価格も公表しています。
色や素材が違えば、売る時の価格表もまったく別になります。手元のコインが金なのか、購入時の書類やケースの表記で確かめておくと安心です。
ウィーン金貨の種類と大きさ・重さ
ウィーン金貨の種類は、地金型として売られているものが5サイズあります。
造幣局と田中貴金属が公表している値を1つの表にまとめました。
| サイズ | 額面 | 純金量(造幣局) | 重量(田中貴金属) | 直径 | 厚さ(田中貴金属) |
|---|---|---|---|---|---|
| 1オンス | 100ユーロ | 31.10g | 31.1035g | 37mm | 2.0mm |
| 1/2オンス | 50ユーロ | 15.55g | 15.5517g | 28mm | 1.8mm |
| 1/4オンス | 25ユーロ | 7.78g | 7.7758g | 22mm | 1.4mm |
| 1/10オンス | 10ユーロ | 3.11g | 3.1103g | 16mm | 1.2mm |
| 1/25オンス | 4ユーロ | 1.24g | 掲載なし | 13mm | 掲載なし |
田中貴金属は「サイズはおおよその表示です」と注記しています。三菱マテリアルは1/2オンスの厚さを1.6mm、1/4オンスを1.2mmと書いていて、社によって厚さの表記が少し違います。
『1オンスって何グラムなの?』と迷う方も多いですよね。
金貨で使うオンスはトロイオンスのことで、計量単位令で「キログラムの0.0311035倍」、つまり31.1035gと定められています。根拠はe-Gov法令検索 計量単位令で確かめられます。

表の値は、手元の金貨を量った時の目安になります。小数点以下まで量れるスケールを使い、1/10オンスなら3.1g前後、1/4オンスなら7.8g前後が表示されれば、表の値とほぼ合っていると考えてよいでしょう。
サイズごとの重さの換算は金貨のオンスとグラムの早見表にもまとめています。
メイプルリーフ金貨とは直径が違う
ウィーン金貨と並んでよく見かけるのが、カナダのメイプルリーフ金貨です。どちらも99.99%の純金で、1オンスの重さは同じ31.1035gと地金商は表記しています。
違うのは形で、田中貴金属の表記ではウィーン金貨1オンスが直径37mm・厚さ2.0mm、メイプルリーフ1オンスが直径30mm・厚さ2.8mmです。ウィーン金貨のほうが大きくて薄い、と覚えておくと見分けやすいですよ。
サイズどうしの金の量の関係
5つのサイズは、金の量がきれいな分数になっています。1/2オンス2枚、1/4オンス4枚、1/10オンス10枚、1/25オンス25枚が、どれも1オンス1枚と同じ金の量です。
| 組み合わせ | 純金量の合計(計算) |
|---|---|
| 1オンス × 1枚 | 31.1035g |
| 1/2オンス × 2枚 | 31.1034g |
| 1/4オンス × 4枚 | 31.1032g |
| 1/10オンス × 10枚 | 31.103g |
| 1/25オンス × 25枚 | 31.1035g |
重さは田中貴金属の表記をそのまま掛けたもので、1/25オンスは31.1035gを25で割った値で計算しています。小数の端数がずれるだけで、金の量はほぼ同じですね。
ただし、同じ金の量でも売り買いの値段は同じになりません。例えば田中貴金属の販売価格(2026年10月20日17:00公表)は、1オンス1枚が769,525円、1/10オンス10枚だと83,062円 × 10枚 = 830,620円です。
小さいサイズほど、同じ金の量あたりの販売価格が高めに設定されているんです。サイズの選び方や売り方の違いは、それぞれのサイズの記事で詳しく紹介しています。
5サイズ以外の大きな金貨もある
記念の特別な発行として、20オンスや1000オンスといった大きなウィーン金貨も作られています。
ただ、これは一般に流通している地金型の5サイズとは別物です。くわしくはウィーン金貨の額面とシリング表記で紹介しています。
額面100ユーロなのに、なぜ高い?
ウィーン金貨はオーストリアの法定通貨で、額面は1オンスの100ユーロから1/25オンスの4ユーロまであります。
田中貴金属も「オーストリア政府が保証する法定通貨」と紹介しています。
造幣局の公式ページには、額面は100ユーロから4ユーロだが、素材としての価値は額面をはるかに上回る、という趣旨の説明があります。日本で売る時は、額面ではなく金の重さで評価されると考えてください。
例えば、田中貴金属が2026年10月20日17:00に公表した金の店頭買取価格22,773円/g(税込)で計算してみます。
1オンスの純金31.1035gを掛けると708,320円です。記事執筆日時点の参考値で、金地金の価格を使った計算なので、金貨1枚の買取価格そのものではありません。
それでも、額面の100ユーロとは桁が違うことが分かりますよね。
じゃあ、銀行で100ユーロに両替するのはもったいないということですか?
そういうことなんです。額面で考えると大きく損をしてしまうので、金として売れる店に持って行きましょう。
古いウィーン金貨には、ユーロではなく「シリング」の額面が刻まれています。おたからやのFAQでは「含まれる金の重量は同じですので、どちらも高価査定の対象となります」と案内されています。
よくある相談:お守りにしたい・何金?・普通の店で売れる?
知恵袋などでよく見かける質問を3つ取り上げます。
お守りとして財布に入れておきたい
金貨を1枚買って、お守り代わりに持ち歩きたいという相談があります。気持ちはとてもよく分かりますよね。
ただ、先ほどのとおり純金はやわらかいので、財布の中で小銭や鍵とこすれると傷がつきやすくなります。
持ち歩くなら、購入時の透明なケースやカプセルに入れたままにしておくのがおすすめです。ケースの扱いは金貨のケースが無い・開けた時の買取で紹介しています。
ウィーン金貨は何金?
答えは24金(999.9)です。田中貴金属・徳力本店・石福金属興業といった地金商も、同じ仕様の純金の金貨として扱っています。
普通の買取店でも売れる?
『専門店じゃないと買ってもらえないのでは』と心配する方もいます。
実際には、おたからや・買取大吉・大黒屋・金貨買取本舗などが、公式ページでウィーン金貨の買取を案内しています。田中貴金属や三菱マテリアルも、ウィーン金貨の買取価格を毎日公表しています。
田中貴金属と三菱マテリアル、どちらでも売れるんですか?
どちらもウィーン金貨の価格を出していますね。ただ、三菱は購入時の証憑が無いものは売却を断ると書いているので、先に書類を確かめましょう。
ウィーン金貨はどこで扱われている?
日本では、地金商と呼ばれる貴金属の会社がウィーン金貨を販売し、買取価格も毎日公表しています。
| 会社 | 扱っている金貨(公式の記述) | 価格の公表 |
|---|---|---|
| 田中貴金属 | ウィーン金貨ハーモニー・メイプルリーフ金貨 | 販売と買取の価格を毎日公表 |
| 三菱マテリアル | カンガルー金貨・メイプルリーフ金貨・ウィーン金貨ハーモニーの3種類 | サイズ別の販売・買取価格を公表 |
| 石福金属興業 | メイプルリーフ金貨・ウィーン金貨ハーモニー | 販売と買取の価格を公表 |
| 徳力本店 | ウィーン金貨・メイプルリーフ金貨 | 自社で買ったものかどうかで買取価格が分かれる |
金の買取店でも、おたからや・買取大吉・大黒屋・金貨買取本舗などが、ウィーン金貨の専用ページや価格表を出しています。
| 比べる点 | 地金商で売る | 買取店で売る |
|---|---|---|
| 価格の目安 | 毎日公表している買取価格がそのまま目安になる | 店ごとに価格表の出し方や日付が違う |
| 売り方 | 店頭が中心。三菱マテリアルは事前予約制 | 店頭のほか、出張やLINE査定を選べる店もある |
| 書類 | 購入時の証憑を求める会社がある | 鑑定書なしでも買取可能と案内する店がある |
扱う店が多いので、地方にお住まいでも売る先に困りにくい金貨だと言えますね。今日の価格の見方はウィーン金貨の価格で紹介しています。
年号が古いほど価値が高い?
『1990年ごろに買ったものだから、今は珍しいのでは』と気になる方もいますよね。
地金型のウィーン金貨は、年号による上乗せを前提にするより、金の重さで評価されると考えておくのが自然です。年号ごとの発行枚数は造幣局の公式ページでは確かめられなかったので、ここでは年号で値段が変わるとは言えません。
気になる年号のものがあれば、査定の時に「年号で評価は変わりますか」と店に聞いてみてください。
手元のウィーン金貨を確かめる手順
ここまでの話を、手元の金貨で確かめてみましょう。特別な道具はいりません。
- 購入時の書類やケースのラベルがあれば、銘柄名とサイズを確かめる
- 額面の数字(100・50・25・10・4のユーロ、またはシリング)を読む
- 定規で直径を測り、上の表のどのサイズかを確かめる
- キッチンスケールで重さを量り、表の値と大きくずれていないか見る
- ケースや購入時の書類があれば、一緒に保管しておく
例えば、直径が28mmくらいで「50 EURO」と刻まれていれば1/2オンス、16mmくらいで「10 EURO」なら1/10オンスです。シリング表記の古いものも、直径で同じように見分けられます。
汚れが気になっても、磨いたり洗剤で洗ったりするのはやめておきましょう。おたからやも「無理に磨いて傷を増やす前に、ぜひそのままの状態で拝見させてください」と案内しています。
『磁石につかないから本物だよね?』という声もありますが、金は磁石につかない一方で、つかないからといって本物とは言い切れません。気になる時は、専門の機器で調べてくれる店に任せるのが安心です。
- サイズと枚数をメモした
- ケース・カプセル・書類があるか探した
- 現住所が書かれた本人確認書類を用意した
- その日の金の公表価格を見た
サイズが分かったら、実際にいくらくらいになるのかも気になりますよね。近くの店で一度見てもらうと、手元の金貨の今の価格が分かります。
PR|金・金貨の買取
手元の金貨の査定額を確かめる
ウィーン金貨・クルーガーランド・カンガルー・イーグルなどの外国金貨は、ケースから出したものや傷があるものも査定してもらえます。店頭のほか出張査定やLINE査定も選べるので、当日の金額を聞いてから売るかどうか決めましょう。
査定料無料公式サイトで査定方法を確認する買取価格は日々変わります。最新の価格・条件は公式サイトで確認してください。
売る時の計算と手順はウィーン金貨ハーモニーの買取で詳しく紹介しています。全体の流れは地金型金貨の買取ガイドもあわせて見てみてください。
よくある質問
ウィーン金貨の大きさはどれくらいですか?
直径は1オンスが37mm、1/2オンスが28mm、1/4オンスが22mm、1/10オンスが16mm、1/25オンスが13mmです(オーストリア造幣局の表記)。
オーストリアのウィーン金貨はいつから売られていますか?
造幣局の公式ページによると、金のウィーン金貨が初めて売り出されたのは1989年10月10日です。
ウィーン金貨の種類はいくつありますか?
地金型として売られているのは、1オンス・1/2オンス・1/4オンス・1/10オンス・1/25オンスの5種類です。このほかに、記念の特別な発行として20オンスや1000オンスの大きなものも作られています。
ウィーン金貨の重さはどれくらいですか?
田中貴金属の表記では、1オンスが31.1035g、1/2オンスが15.5517g、1/4オンスが7.7758g、1/10オンスが3.1103gです。1/25オンスは造幣局の表記で純金1.24gです。
ウィーンフィル金貨とウィーン金貨ハーモニーは違うものですか?
同じ金貨です。原語の「Wiener Philharmoniker」をどう訳すかで、呼び方が分かれています。
まとめ
- ウィーン金貨ハーモニーはオーストリア造幣局が発行する純度999.9の金貨
- サイズは1オンスから1/25オンスまでの5種類で、直径は37mmから13mm
- 額面は100ユーロから4ユーロだが、日本では金の重さで評価される
- 純金はやわらかいので、ケースに入れたまま保管し、磨かない







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