金貨とインゴットの違い|売る時の価格・手数料・手続きを比べる

金貨とインゴットの違いを表すアイキャッチ

当サイトの記事は、各国の造幣局・国税庁など公的機関の情報、田中貴金属工業などの公表価格、各買取店の公式情報、Yahoo!知恵袋などの公開された声をもとに編集部が独自に執筆しています。金価格・買取価格は記事執筆日時点の参考値で、日々変わります。

同じ金なのに、金貨とインゴットで売る時の値段が違うと聞いて、不思議に思ったことはありませんか?

金貨を持っている人

金貨1オンスとインゴット31.1gなら、売る時は同じ金額になりますよね?

案内役

実はそうとも限らないんです。同じ日の同じ店でも、金貨は「1枚の価格表」、インゴットは「1グラムの単価」で値段が決まるので、数字がずれますよ。

結論から言うと、金貨とインゴットの違いは、値段の決まり方と手数料、売る時に確かめられる項目にあります。

どちらが得かは、店と売る量で変わります。この記事では、売る側から見た違いを数字で比べていきます。

目次

売る時、金貨とインゴットはどこが違う?

まずは全体を表で見てみましょう。

先に結論

金貨は「1枚いくら」の価格表、インゴットは「1gいくら」の単価で売るのが基本です。
手数料や確かめられる書類も、店によって扱いが分かれます。

項目地金型金貨インゴット(金地金)
値段の決まり方サイズ別の1枚の買取価格1gあたりの買取価格×重さ
重さの単位オンス(1オンス=31.1035g)グラム
身元を示すもの発行した国名・額面・品位製造ブランドの刻印
売却の手数料三菱マテリアル・石福金属興業はかからないと明記田中貴金属は500g未満のバーに別途手数料
本人確認必要必要
支払調書1回200万円超で対象1回200万円超で対象

支払調書は、所得税法が「金若しくは白金の地金又は金貨若しくは白金貨」をまとめて対象にしています。この点は金貨もインゴットも同じなんです。

金貨とインゴットの売り方の違いを示した図解

同じ金の量で比べると、どれくらい差がある?

ここが一番気になるところですよね。

地金商4社が2026年10月20日に公表した価格で、1オンス金貨と、同じ31.1035gの金地金を比べてみました。

社(公表時刻)金貨1オンスの買取金地金の買取単価×31.1035g(計算)差(計算)
田中貴金属(17:00)692,758円22,773円/g で 708,320円金貨が15,562円低い
三菱マテリアル(10:00)699,735円23,004円/g で 715,505円金貨が15,770円低い
石福金属興業(16:00)711,682円23,004円/g で 715,505円金貨が3,823円低い
徳力本店(09:30・プレミアム無)673,679円23,015円/g で 715,847円金貨が42,168円低い

どれも税込の公表値と、それを使った計算です。社ごとに公表時刻が違うので、横に並べて「どこが高い」とは言えません。

ただ、同じ社の中で比べると、金貨の1枚の価格は金地金の単価で計算した額より低めに出ていますよね。

徳力本店はプレミアム有・無で分かれる

徳力本店は「弊社以外でお求めのコインはプレミアム無の買取価格になります」と書いています。
徳力で買った金貨(プレミアム有)の1オンスは709,814円で、地金で計算した額との差は6,033円でした(計算)。

インゴットにも別途手数料がある

『じゃあインゴットの方が得なの?』と思いますよね。そう単純ではないんです。

田中貴金属は、500g未満のバーを売る時に別途手数料がかかると案内しています。金額はページで確かめてみてください。

一方、金貨については三菱マテリアルが「金貨の売却には買取手数料はかかりません」、石福金属興業が「地金型コイン 売却手数料はかかりません」と書いています。

手数料の考え方は金貨の買取手数料でくわしく紹介しています。

よくある相談:インフレ対策ならどっち?同じ重さならどっちが有利?

知恵袋でよく見かける、金貨とインゴットについての相談を3つ取り上げます。

「インフレ対策で、地金と金貨のどちらを買うか迷っている」

この記事は売る側の話なので、買う時の判断は人それぞれです。

ただ、売る時のことを考えるなら、サイズの選びやすさは一つの違いになります。金貨は1/10オンスのような小さいサイズがあるので、少しずつ売りたい時に分けやすいんです。

金貨を持っている人

同じ重さを持っているなら、金貨と地金ではどちらが有利なんでしょうか?

案内役

同じ店で比べると、上の表のように金貨の価格がやや低めに出ることが多いです。ただ、インゴットは小さいバーに手数料がかかる店もあるので、量と店で変わりますよ。

「購入時の手数料やプレミアムは、どちらが安い?」

買う時の金貨には、作るコストなどの上乗せがあります。徳力本店は、地金型コインは同じ重量の金地金より若干高い金額で販売されている、と説明しています。

買った値段と売った値段の差は、買った地金型金貨を売ると損?で計算しています。

「インゴットと金貨を一番高く買ってくれる店を探している」

金貨とインゴットでは、得意な店が違うことがあります。

田中貴金属・三菱マテリアルの金貨の価格表は、自社で扱う銘柄(ウィーン金貨ハーモニーなど)が中心です。クルーガーランドやイーグルは、買取店の価格表で見ることになります。

結局、どちらが売りやすい?場面ごとに見る

『で、うちの場合はどっちが売りやすいの?』という方のために、場面で分けてみました。

金貨が売りやすい場面
  • 少しずつ分けて売りたい(1/10オンスなど小さいサイズがある)
  • 小さい量を売る時に、手数料がかからない店を選びたい
  • ウィーン金貨ハーモニーなど、地金商が毎日価格を出す銘柄を持っている
金貨で手間がかかる場面
  • 地金商が扱っていない銘柄を持っている
  • 購入時の書類が見つからない
  • 22金の金貨で、純金量の計算が必要になる

インゴットは、重ささえ分かれば単価を掛けるだけなので、計算がシンプルです。

一方、金貨は銘柄・サイズ・品位の3つをそろえないと、目安が出せません。例えば「イーグルの1/4オンス」と分かれば、純金量7.7758gで計算できます。

どちらの場合も、売る前に同じ日の価格を見ておくと安心ですよ。

金貨ならではの確認点

『金貨も金なんだから、どこでも同じでしょ?』と思いがちですが、金貨を売る時はインゴットにはない確認がいくつかあります。

金貨で止まりやすい所

三菱マテリアルは「取り扱いのない金貨は買い取りできないことがあります」と書いています。
また、国内で購入した金貨は購入時の証憑が無いと売却を断る、とも明記しています。

インゴットは製造ブランドの刻印で身元を確かめますが、金貨は銘柄とサイズで確かめます。どんな金貨が地金型なのかは、地金型金貨とはにまとめています。

金貨を売る前の手順
  1. 銘柄とサイズを確かめる
  2. 売りたい店がその銘柄を扱っているか問い合わせる
  3. 購入時の書類があるか探す
  4. 同じ日の価格表で、金貨の価格と金地金の単価を見比べる
  5. 本人確認書類を用意する
インゴットと一緒に売る時のチェック
  • 金貨とインゴットで別々の価格が出ているか
  • インゴットの重さに手数料がかかるか
  • 合計が200万円を超えるか
  • 100万円を超える時の支払い方法(振込になる店もある)

支払調書のしくみは金貨を売ると支払調書が出る?で説明しています。

まずは手元の金貨がいくらになるか、実物を見てもらうのが早道です。

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手元の金貨の査定額を確かめる

ウィーン金貨・クルーガーランド・カンガルー・イーグルなどの外国金貨は、ケースから出したものや傷があるものも査定してもらえます。店頭のほか出張査定やLINE査定も選べるので、当日の金額を聞いてから売るかどうか決めましょう。

査定料無料公式サイトで査定方法を確認する

買取価格は日々変わります。最新の価格・条件は公式サイトで確認してください。

売る店の選び方は、地金型金貨の買取ガイドでまとめています。

金貨を売る前の確認点を示した図解

よくある質問

金貨とインゴットの一番の違いは何ですか?

売る時の値段の決まり方です。金貨はサイズ別の1枚の価格表、インゴットは1gあたりの単価に重さを掛けて決まります。

金貨は地金より安く買い取られますか?

2026年10月20日の公表値では、田中貴金属・三菱マテリアルなど4社とも、金貨1オンスの価格が金地金の単価で計算した額より低めでした。差は社によって違います。

金貨にも支払調書は出ますか?

出ます。所得税法は金地金と金貨をまとめて「金地金等」としていて、1回の支払いが200万円を超えると対象になります。

インゴットと金貨を同じ店で売れますか?

多くの地金商・買取店で両方を扱っています。ただ、金貨は銘柄によって扱わない店もあるので、事前に問い合わせてみてください。

まとめ

この記事の要点
  • 金貨は1枚の価格表、インゴットは1gの単価で売る
  • 同じ社の公表値では、金貨1オンスは金地金で計算した額より低めだった
  • インゴットは小さいバーに手数料がかかる店がある
  • 金貨は銘柄の扱いと購入時の書類を確かめる
  • 支払調書の基準は金貨もインゴットも1回200万円超
地金型金貨買取.jp

地金型金貨買取.jp 編集部

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